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× 遺書 .exe
405 :名無しさん@九周年 :2008/12/19(金) 12:24:43 ID:0INiB57L0
近所にすむお年寄り夫婦とは家族ぐるみの付き合いで、 よくお家に遊びに行き夕食をご馳走になりました。 おじいさんは昔から同人で活躍なさってい、た日曜作家さんでした。 ワープロが出た当初からのワープロ派で なんでもペンで書くのとはまた違った雰囲気の文章になるとかいう話でした。 そんなおじいさんがある日交通事故で亡くなりました。 おばあさんは大層嘆き、悲しみに明け暮れる日々でした。 四十九日も終え久しぶりにお家へ訪ねていくと、 おじいさんのちかっていたワープロが、食卓のいつもおじいさんが座ってた所に置かれていました。 どうしてこんな所に?と思った私の表情を察したのでしょうか、 おばあさんはその理由を話してくれました。 遺品を片付けている時に、何気なくワープロのスイッチを入れて、文章を書こうと二文字三文字と打ち込むと、 まるでおじいさんの生き写しのようにおじいさんの口癖だった言葉に勝手に打ち込まれていくんだそうです。 それは多分ワープロの機能の先読み変換というものによるのだと思います。 おじいさんが愛用していたので、おじいさんの打つ言葉の癖が辞書に自動で登録されているんですね。 おばあさんも説明書を読んでそのことは理解しているのですが、 まるでおじいさんの心が乗り移ってるようで無碍には出来ず、 こうやっておじいさんの居た場所に置いて時々文字を打ち込んでは、 まるでおじいさんと会話しているように感じているそうです。 鬱陶しいので見てない間に辞書リセットしてやりました。
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